2017/12 ずっこけ革命戦士たちの奮闘日誌 | Granzella Homepage

2010年くらいからだと思うのですが、お笑い芸人のコントの大会などで高く評価されるネタを見ていると、ひとつの大きな流行があることに気づきます。
それは「執拗なまでに同じボケを繰り返す」というものです(これを「繰り返し型」と呼ぶことにします)。

90年代~00年代のお笑いは、観客の予想を裏切ることを良しとする価値観が支配的だったので、ボケはどんどんエスカレートしたり、変化したりするのが当たり前だったように思います。
その当たり前を裏切るような形で、繰り返し型コントが生まれてきたのですね(それ以前のお笑いにまったくその要素がなかったわけではありませんが、多くの若手が意識的に取り入れ、進化させはじめたのはここ最近のことだと思います)。

もちろんまったく同じことの繰り返しだけでコントが成立するわけではなく、繰り返し型コントにおいては、ボケではなくフリの部分をエスカレートしたり変化したりさせています。
それによって「結局ボケは同じ」という落差がより際立つことになるのです。

繰り返し型コントは、前述のように「ボケは観客の予想を裏切るのが当たり前である」という観念を持っていないと楽しめないので、人によっては何が面白いのかわからないという危険性があります。
しかし、大きな大会で高く評価されているネタを分析してみると、繰り返し型の要素が含まれているコントが非常に多いことがわかります。

90年代~00年代前半あたりに笑いのパターンはかなりやり尽くされてしまって、まったく新しいものが生まれる余地は少なくなっていますが、それでもまだこういった新たなパターンが発展してきて、しかもプロからも高く評価されるというのは、とても好ましいことだと思います。