広い世界を眺めて…
ある日、家を出て階段に向かうと手すりのところに小さなカエルがいるのを発見しました。
高いところなのによく登ってこられたなと思いながら、自分はあまり生き物が得意ではないので素早く後ろを通り過ぎました。
そして、何気なく後ろを振り返ってみると、そのカエルはまるで空を見上げているかのように微動だにせずじっとしていました。その後、家に帰る頃にはいなくなっていました。
それから数日後、いつも通り家を出て階段に向かうと小さなカエルが前と同じ場所にいました。
同じカエルかまでは分かりませんでしたが、そのカエルも空を見上げていました。
ここで一体何を見ているのだろうと思いながらサッと後ろを通りました。
そこで一つのことわざが浮かんできました。
「井の中の蛙大海を知らず」
きっといつもと違う場所からの景色に感動しているのかなと想像すると、少し可愛らしく思えてきました。
カエル君、帰りも気を付けてね!