仕事が終わり、自宅へ帰ってくると、家の玄関の外灯に寄ってくる虫を食べに
ヤモリ達が集まっています。
今年はヤモリをよく見かけるなぁ、と最初はそんな意識でしたが、
よく観察すると各々の切れたしっぽの長さから集まっているヤモリはどうやら同じ顔ぶれらしく、
昼間は壁の隙間などでじっと夜を待ち、日が沈み外灯がついたら狩りをしにやってくるようです。
なんだか外灯が居酒屋の赤ちょうちんでヤモリ達はその店の常連さんみたいだな、と思いました。
同じ夏の風物詩である蝉と違い、こちらは静かなため、何匹居ついても困らないし
壁を上るしぐさやクリクリした瞳に癒されるため、むしろいつまでも居ついててほしいです。
しかし先日の台風が過ぎ去った後、玄関の軒下のアシナガバチの巣が跡形もなく吹き飛んだ様を
見て、ヤモリは大丈夫だったかと不安になりました。
そんな心配をよそにその翌々日、彼らは虫も飛ばない涼しい夜にも関わらず外灯に集まっていました。
昨日の台風すごかったねー。などと話し合いをしているのでしょうか。
虫もいないのに集まる彼らを見てそんな人間味を感じるのでした。