先日、昼食におにぎりを食べたときの話です。
そのおにぎりは、見ただけでは中に何が入っているのかわかりませんでした。
さっそく一口かじってみると、おにぎりの中にはなんと宇宙が入っていました。
驚いてよく見てみると、その小さな宇宙の中にも私がいて、今まさにおにぎりを一口かじったところでした。
嬉しくなった私は、小さな私に話しかけます。
「ねえ、そのおにぎりの中はいったいどうなっているの?」
「これかい?これはただの梅干しのおにぎりだよ」
その答えを意外に思った私は、手に持っているおにぎりをもう一度よく見てみました。
すると、宇宙だと思っていたそれは、梅干しの見間違いであることがわかりました。
私は、わんわん泣きながらおにぎりを頬張りました。
その梅干しは、まったく何の味もしませんでした。