1年ほど前、画像生成AIの急激な進化に人々は驚きを隠せませんでした。
そして今、音楽生成AIがそのバトンを引き継いでいます。
ほぼ人間の介入なしに質の高い作品を生み出す時代が到来したのです。
小説制作においても、AIがプロットや下書きを生成し、人間がそれを練り直して完成させるプロセスが一般的になりつつあります。
私自身、ほぼ人間の手を加えずにAIによる長編小説の作成を試みたことがあります。
分割して生成させた際、キャラクターの言動に一貫性が欠けるなどの問題が生じ、まだ完全な成功には至っていませんが、その実現は時間の問題と思われます。
これらの技術は、現在のところ人間のトップクラスのクリエイターには及びません。
しかし、AIによって超高品質コンテンツが無限に生成されるようになったら、人々のコンテンツに対する捉え方はどう変わるでしょうか。
「人間が手作業で作った」という点には、今後も一定の価値が認められ続けるでしょう。
しかし、それが一部のマニアだけの楽しみになるのか、それとも今後も大多数の人々が人の手による作品にしか興味を持たないのかは、現時点では予測できません。
将棋AI同士の対局に熱中する人は少数ですが、動画や小説に対する人々の反応は異なるかもしれません。
AIに仕事を奪われてしまう可能性もありますが、自分の手であらゆるコンテンツを生み出すことができるようになる期待感も抱く日々です。