ご当地カレー、ご当地キャラ、ご当地ソングなど様々なご当地で溢れている現代。
我が家には代々言い伝えられているご当地(我が一族)物の怪なるものが存在します。
9時以降の夜更かしが禁じられていた幼い頃、
寝ずに遅くまで遊んでいたら、母、祖母みな口を揃えてこう言うのです。
「あんた・・・こんな時間まで起きてたら’あも’でるよ!’あも’!」
・・・なんて恐ろしい。全く想像が付かない謎の物の怪。
「どんな生き物か絵に描いて教えてしまっては、夢にまで’あも’はやって来る」と
母たちも詳しく教えてはくれませんでした。
これだけ言うのだから、きっと皆が知ってる妖怪なんだろうと
小学校の友達に聞いてもみな口を揃えて「知らない」といいます。
・・・なんて恐ろしい。全く想像が付かない謎の物の怪。
年をとるごとに、あもへの畏怖が膨らみ、今となっては口にするのも恐ろしく、
「例のあの人」などと言い出す始末。
我が一族に憑くこの妖怪は、きっと千代末まで語り継がれることでしょう。
皆さんのおうちにも、代々伝わる’もののけ’はいますか?