時々、小さな机の上で「筆者の気持ちを答えましょう」と主張する汗でにじんだテスト用紙のことを思い出します。
あと、考え込んでいる途中に奴は隙を見て風を使って逃げようとするので当時流行っていた虫の王者の筆箱を文鎮にして押さえていたことも。
プログラマーになって数年経ち、今私が向き合っているのはコンピューターの住人たちです。
私が作った関数たちが、
私が出したログたちが、
私が役割を与えたクラスたちが、
私に嘘を付いてくる
を改めてもらい、
明後日な回答でお茶を濁す
も乗り越えてもらい、
欲しい情報をくれる
へ手が届く。
彼らも私と一緒に成長している。
AI時代、そろそろ彼らは私を置いて独り立ちしてくれるでしょうか。