気がつけば4月ももう半ばに差し掛かっておりました。
駅で見かける花見のポスターも、いつの間にやら藤祭りのポスターへと移り変わっております。
年度の節目を桜の開花で感じる自分としては置いていかれた気分になってしまいましたが、
今年の節目は藤の花から始めてみようと思います。
藤の花には、よくクマバチが飛来します。
大きさはカナブン程度、腹と頭は真っ黒で胸には黄色い毛で覆われた蜂です。
藤棚(藤のツルを這わせる支柱)自体が、あまり高くないのもあり、
あの大きい羽音が頭上を掠める度に冷や冷やすることも多いのではないでしょうか。
しかし、クマバチの性格はきわめて温厚であり、巣の近くを通りがかっただけで威嚇してくる
スズメバチとは違い、こちらからちょっかいを出さない限り刺されることはまずないです。(経験談)
いかつい見た目と大きな羽音のせいで誤解されることは多いですが、人に興味を示さず、花の蜜を
せっせと集める一生懸命な蜂のように思えます。
そんなクマバチは航空力学的に、飛べるはずのない形なのに飛べている、と言われ、
「飛べると信じているから飛べるのだ」という説が論じられたほどだそうです。
最近ではクマバチが飛ぶ原理は解明されたそうですが、そのことからクマバチは
「不可能を可能にする」シンボルとされていたそうです。
藤の花から始まった僕の1年、クマバチを見習い、
一人でも困難を乗り越えられるような1年にしたいです。